静かな夜に...
銀ちゃんのいない夜。
静かな夜。
新八も私もあとは寝るだけ。
居間の明かりを消してそれぞれの布団に入れば今日はおわる。
「新八ィ」
呼んで静かに体重をあずけると髪をすくように優しい手が頭をなぞる。
”おやすみなさい”
そのひとことで今日を終わらせるのが少し寂しい夜もある。
電線をうならせる強い風がちょっとうらめしいような、そんな夜。
それを知っているのか新八はそっと私を抱いたままゆっくりと手を動かす。
わたしの日常に悪夢が滑り込まないためにはこの手と、もうひとつ、
向けられる眼差しが必要なんだと気付いたのはもう随分と前だ。
惜しみなく与えられるそれら。同じくらい与えられていると微笑むのを忘れないメガネ。
じんわりと愛しさを補給して、もう大丈夫と口を開く。
「おやすみヨ」
最後に一度、ぽんと節をつけて止まった手。
軽く唇を当てられた気がする。
「おやすみ神楽ちゃん」
欠けてるアイツの代わりにか、ぬくい眼差しを一心に向けてくる。
「「いい夢を」」
春を生む苦しみで、こちらでは大気が大荒れに荒れています。
今の季節、気がさわさわと落ち着かなくなるのはなんでなんでしょう。・・・まさか発情ry
毎度のことですが、申し訳ないきちゃないので、イラストは心の目でご覧になってください。
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