「金より 花より 団子より」
「オーロラ」の続編を書くといった矢先に、全く違うものをうpさせていただきます;
息抜きのつもりが何時の間にやら本腰入れてペン入れて色塗ってました。・・・おぉ・・・;
しかもご覧になって分かるとおりノート書きなんです;重ね重ねスミマセン!!
ところで、三國は描くぞ!と気合を入れて机に向かうより、何気なく始めた落書きの方がイイ感じに仕上がることが多いのですが、皆様はどうでしょうか?
たんに技術が安定していない証拠ですかね。ふふふ...
ムラッ気とノリで運営しております本ブログ。
どうか生暖かく見守っていただければ、尚且つ、
時々でいいのでツッコミをいれていただけたら飛び上がるほど嬉しいです。(図々しいよ!)
「くぁぁぁ~~・・・新八ィ・・・」
「ん?なに神楽ちゃん?」
「腹踊りでもしろヨ」
「お、いいねェ。やれ新八」
「誰が素面でんなことするか!っていうか、酒飲んでもやりませんからね」
「んだヨ~」
「つっまんねェヤツ~」
「つまんなくて結構です。」
町内会の花見のため朝から場所取りに借り出された万事屋一行。この時期はこの手の依頼が多いため貴重な書き入れ時だ。
といっても万事屋の大家からの依頼となれば話は別で、当然のごとくタダ働きだったので俺は俄然、やる気のやの字も見せない心積もりで臨んでいた。
「なにいってんスか。差し入れのお団子もこうしていただいてるし、お昼もご馳走になるんですからむしろお礼を言ってもいいくらいなんですよ」
生真面目で折り目正しいこのメガネはそんなお小言を零しつつ、その差し入れの重箱を決して離しはしなかった。
俺という飢えたハイエナが一気に完食するのを防ぐためだ。
どうせ胃の中に入るのだからいいじゃねェかと思って睨んでやると、当然のように睨み返される。
俺ァ上司だぞコンチクショー。
睨んだ視界のその先には宝が詰まった質素な重箱。俺と神楽によってもう数本しか残ってはいないが、プリッと愛らしい団子にしぱし見惚れる。と、先程から眠そうにしていた神楽がその背を新八にあずけた。
人一人の体重がかかってもそのしゃんと伸ばされた背筋は少しも揺らぐことはなく、木漏れ日の淡い光の中、同じくらい淡い微笑すら見せて。
寝言のように神楽が繰り返す「メガネが~・・・このダメガネ~」なんて照れ隠しに「はいはい」と鷹揚にかえす様は、まんまお母さんだ。
しまいにはポンポンと節をつけて細い腕を叩き始める。幼子を寝かしつけるようなソレ。
その仕草は16歳の男子にしてはやけに板についていた。
淡く 、 淡く 、 積もっていくやさしい時間
ふいに強い風が頭上の枝を鳴らし、銀時は我に返る。
気付けばそんな二人を凝視していた自分に訳も分からず肝が冷える。
(あぶねェあぶねェ)
なにが危ないのかは薄々感じてはいたが、今は知らないことにしておきたかった。
こんなまどろむような日常の中には、その感情は余りに似つかわしくないように思えたから。
だったら、そんな日常へ己の方をを滑り込ませればいいのだ。
その技術はこの数年で体得した。
(乗り遅れたから何だって言うんだ)
口寂しさを誤魔化すため食んでいた串を重箱にそっと戻す。
人知れず、不敵な笑みを深くした銀時は新八を呼んだ。
「新八」
そうして、はいという耳障りがいい返事をした体を神楽ごとがばりと抱き込んだのだった。
この後はてれる奥様を宥めすかして、仲良くお昼寝を決め込めばいいと思います。
際限がないのでこのあたりで。
息抜きのつもりが何時の間にやら本腰入れてペン入れて色塗ってました。・・・おぉ・・・;
しかもご覧になって分かるとおりノート書きなんです;重ね重ねスミマセン!!
ところで、三國は描くぞ!と気合を入れて机に向かうより、何気なく始めた落書きの方がイイ感じに仕上がることが多いのですが、皆様はどうでしょうか?
たんに技術が安定していない証拠ですかね。ふふふ...
ムラッ気とノリで運営しております本ブログ。
どうか生暖かく見守っていただければ、尚且つ、
時々でいいのでツッコミをいれていただけたら飛び上がるほど嬉しいです。(図々しいよ!)
「ん?なに神楽ちゃん?」
「腹踊りでもしろヨ」
「お、いいねェ。やれ新八」
「誰が素面でんなことするか!っていうか、酒飲んでもやりませんからね」
「んだヨ~」
「つっまんねェヤツ~」
「つまんなくて結構です。」
町内会の花見のため朝から場所取りに借り出された万事屋一行。この時期はこの手の依頼が多いため貴重な書き入れ時だ。
といっても万事屋の大家からの依頼となれば話は別で、当然のごとくタダ働きだったので俺は俄然、やる気のやの字も見せない心積もりで臨んでいた。
「なにいってんスか。差し入れのお団子もこうしていただいてるし、お昼もご馳走になるんですからむしろお礼を言ってもいいくらいなんですよ」
生真面目で折り目正しいこのメガネはそんなお小言を零しつつ、その差し入れの重箱を決して離しはしなかった。
俺という飢えたハイエナが一気に完食するのを防ぐためだ。
どうせ胃の中に入るのだからいいじゃねェかと思って睨んでやると、当然のように睨み返される。
俺ァ上司だぞコンチクショー。
睨んだ視界のその先には宝が詰まった質素な重箱。俺と神楽によってもう数本しか残ってはいないが、プリッと愛らしい団子にしぱし見惚れる。と、先程から眠そうにしていた神楽がその背を新八にあずけた。
人一人の体重がかかってもそのしゃんと伸ばされた背筋は少しも揺らぐことはなく、木漏れ日の淡い光の中、同じくらい淡い微笑すら見せて。
寝言のように神楽が繰り返す「メガネが~・・・このダメガネ~」なんて照れ隠しに「はいはい」と鷹揚にかえす様は、まんまお母さんだ。
しまいにはポンポンと節をつけて細い腕を叩き始める。幼子を寝かしつけるようなソレ。
その仕草は16歳の男子にしてはやけに板についていた。
淡く 、 淡く 、 積もっていくやさしい時間
ふいに強い風が頭上の枝を鳴らし、銀時は我に返る。
気付けばそんな二人を凝視していた自分に訳も分からず肝が冷える。
(あぶねェあぶねェ)
なにが危ないのかは薄々感じてはいたが、今は知らないことにしておきたかった。
こんなまどろむような日常の中には、その感情は余りに似つかわしくないように思えたから。
だったら、そんな日常へ己の方をを滑り込ませればいいのだ。
その技術はこの数年で体得した。
(乗り遅れたから何だって言うんだ)
口寂しさを誤魔化すため食んでいた串を重箱にそっと戻す。
人知れず、不敵な笑みを深くした銀時は新八を呼んだ。
「新八」
そうして、はいという耳障りがいい返事をした体を神楽ごとがばりと抱き込んだのだった。
この後はてれる奥様を宥めすかして、仲良くお昼寝を決め込めばいいと思います。
際限がないのでこのあたりで。
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